ジャンプライズという会社をご存じですか。
2011年創業の釣り具の企画・開発・製造・販売している会社のことです。
実釣主義を徹底しており、プロの釣り師である社長の井上友樹氏が、自ら企画開発した釣り具を、納得のいくまで現場で実釣テストを繰り返して釣り具を徹底開発しています。
特に大型のフィッシュイーターを重点に開発された製品が多く、ヒラスズキやヒラマサなどの大物を仕留めることが出来るルアーとロッドは、釣り業界の中でもかなり人気の製品だとか!更に、社長の井上氏は、2011年千葉県勝浦沖にて釣り上げたヒラスズキが、なんと10.91kg!世界記録を更新するなど、釣り師としての腕前もスペシャリストなのです。
しかし、インターネットでジャンプライズを検索すると胡散臭いの文字が・・・。
ジャンプライズという会社は胡散臭いのでしょうか。胡散臭いのであれば、どういう点が胡散臭いのか、少し検証してみましょう。
ジャンプライズが胡散臭いと言われる理由(考察)
①重量の虚偽疑惑
某メディアの企画での撮影の際に、井上氏が釣り上げた大型のヒラマサの計測について、虚偽があるのではないか?という疑惑が生じました。
SNSへ投稿した写真では、最大50kg計測できる台秤にヒラマサを乗せたところメーターの針が振り切れていました。そこで、デジタル計測器を購入し再計測。すると、52.9kgを計測!更には全長164cmということもあり、世界記録になるのでは!?と現場は大興奮。
しかし、一般的には魚の重量を量るのは台秤であり、デジタル計測器を使うのはプロの釣り師としておかしいのではないかという点、また通常であれば魚から水分が抜けるため重量が減るにもかかわらず、後で計ったと思われる写真の重量がその前に計った写真の重量より重いのは辻褄が合わない点、そして全長を計測しているメジャーが床に置いておらず魚の身体に沿っておいてある点に、ホントにヒラマサは50kg超えていたのか、全長164cmと公表しているが確実にそれより小さいのではないか、という疑惑からジャンプライズは胡散臭いのでは?という考えに発展したようです。
そこで、釣り業界では「世界のモギ」と呼ばれている大物釣り師茂木陽一氏による調査が入りました。
その後、茂木氏と井上氏が対談。疑惑に関して細かく確認をしたようです。
前後の重量変化については、井上氏がSNSに掲載する写真の順番を誤っていたことによる誤解が生じた点、また、JGFA(ジャパンゲームフィッシュ協会)のルールでは、台秤で計測したものが正式に認められるため、記録として残すのであれば台秤で計測すべき点、記録を残す場合には漁協で計測するなど多くの人に認めてもらうべきであった点などが挙げられました。
また、全長の計測については井上氏の間違いであることが判明し、茂木氏により計測の仕方をレクチャーされたようです。
結果的に、重量は台秤でメーターが振り切れている写真から50kgであること、また全長は153cm、叉長は141cmという記録になりました。
このケースに関しては、井上氏が虚偽報告したわけではなく、ブログに掲載した内容が間違えと勘違いによるものであったことがわかりました。SNSへ掲載する場合には、写真の時系列や文章の記載の仕方により読者が誤った方向に認識する恐れがあるので、注意したいものです。
②元在籍スタッフによる虚偽記載
ジャンプライズ元在籍スタッフ鈴木氏の、SNSへ虚偽記載が発覚しました。
2017年に、小笠原諸島の母島沖磯にてルアーの試作品をテストする目的で釣りを実施した際に、井上氏に同行していた鈴木氏が試作ルアーで大物を釣ったとSNSへ掲載。井上氏も自らの行動をSNSに掲載していたのですが、とある読者より試作ルアーで釣ったのは本当なのかどうなのかという問い合わせがありました。
この件に関して井上氏が再度確認したところ、実際は試作品のルアーでは釣っておらず冷凍ムロアジで釣っていたということが判明。結果、井上氏も鈴木氏もブログにて謝罪。その後、鈴木氏はジャンプライズを離職しています。このことについては、既に会社として弁護しが介入し再発防止策に務めるとのことで、決着がついたようです。
なぜこのようなことをしたのか、鈴木氏はただ魔が差しただけというふうにコメントしていますが、試作ルアーで大物を釣り上げたとなると一大ニュースになるからでしょうか。
しかし、会社の一員としてSNSに虚偽記載をするということは会社や取引先までをも巻き込む一大事になるということ、また社長である井上氏も社員の動向やSNSへの投稿記載内容など細かくチェックしていれば、このような騒動は起こらなかったのではないかと推測されます。
こういうことが発生すると、ジャンプライズは胡散臭いなと思われて仕方ないのかもしれません。
③禁漁区域で遊漁船操業!?
SNSにて、三宅島海域でジャンプライズ号が遊漁船登録番号未記載の船でお客様を乗せて回遊していたという情報が拡散されました。
また、漁船をおいかけたり注意しようとした漁師から全速力で逃げたりと、頻繁にトラブルを起こしていたようです。このことから、釣り具専門店の会社がそのようなことをするとは胡散臭いのでは?という疑惑が発生しました。
このことについて、井上氏はトラブルをしていたという日に三宅島にいなかった点、話題になっている船がジャンプライズとは無関係の船である点、またジャンプライズ号は御蔵島海域までの広い範囲で遊漁船操業が可能で、遊漁船として出る際は東京水産庁と各島の漁業協同組合の遊漁船ルールに従って操業しているため、禁漁区域での遊漁船操業は一切していないという点から、完全否定。
その後、井上氏は弁護士を通じて三宅島海域でトラブルを起こしていた犯人の個人情報開示を要求し、法的措置を執ることで解決したようです。
釣り具専門店の会社の社長であり、更にはプロの釣り師である井上氏は海のルールを的確に守りながら釣りをしている、素晴らしい海の男であることがわかりますね。
④メジャーがジャンプライズ!?
2022年に井上氏が大物カンパチを釣った際にSNSに投稿した写真から、重量などが虚偽ではないかという疑惑が生じました。このカンパチもかなり大物で、120cm 28kgの計測でした。
なぜ疑惑が生じたかというと、全長を計測している写真がなぜか上下逆さまであった点、そして計測するメジャーがカンパチの下に隠れていた点です。
更には、隠れているメジャーと数字が見えている部分を大まかに照合すると、120cmではなく100cm程度のカンパチなのではないか!?ということで、ネット上ではかなり議論が白熱し、胡散臭いのではないか?という意見が多数散見されました。
このことに関して、井上氏は事実を完全に否定。
メジャーがカンパチの下に隠れて撮影してしまったことは間違えであったものの、そのような計測をごまかすことはない上に、このカンパチを釣ったときの動画を撮影しているため、それが公開されれば疑惑は晴れるはず、と公言しています。(しかし、現時点でまだ動画の公開はなされていません)
また、撮影したカメラが広角レンズを使用していた場合には、真ん中の部分が湾曲に写るため今回井上氏が公開した写真のように真ん中部分のメジャーが狭く写るのではないかということです。
真偽の程は、動画公開されれば全て判明すると思われますが、井上氏が完全否定している以上、疑惑は闇の中ですね。
⑤旅館にトラブルを持ち込みやすい!?
日本各地に遠征に出向くジャンプライズですが、あるとき遠征先でことある毎にトラブルを引き起こしているのでは!?という疑惑がSNSで噴出、胡散臭い会社ではないかとの疑念が生じました。
調べてみると、遠征先で次々にトラブルを起こしていたことはないようですが、とある遠征先の旅館にて、少々行き違いがあったことからトラブルに発展していたようです。
- 部屋にタックルを持ち込み傷などをつける
- クワガタを放し飼いにする
- 宿のスタッフへ暴言を吐く
などがSNSにて拡散。態度が悪すぎる会社なのでは?胡散臭いのでは?という疑惑になったようです。
調べてみると、実際にそのような話はなくSNSで噂が過剰に拡散した結果のようです。
この件以外にトラブルを生じた宿先があるのは見受けられず、遠征先でことある毎にトラブルを引き起こしているとは言えないのではないでしょうか。
ジャンプライズは胡散臭い?私の考えまとめ
いかがでしたでしょうか。
ジャンプライズを検索してみると、「胡散臭い」「批判」「ねつ造」という履歴がでてきますが、実際に調べてみると確かにねつ造ではないかなどの疑惑が生じるような出来事が多々発生しています。
しかし、それぞれを深く見てみると誤謬であったり勘違いであったり、明らかに意図したねつ造はなかったといえるのではないでしょうか。
自分の釣り師としての熱意を信じてやまない井上氏、周りから多少誤解されかねない言動であったり熱意が行き過ぎることもあるようですが、海を愛する気持ちは人一倍強い。
きっと、近いうちにまた新しい世界記録を生み出す釣りをするのではないでしょうか。そうい日が来るのが、楽しみですね。