出典:ポプラ社
ポプラ社という会社を皆様ご存じでしょうか?
名前くらいは聞いたことがある。という方もおられるかもしれませんが、小学校の図書室においてあった「ズッコケ3人組」という本を出版していた会社といわれると「あ~、あの本の出版会社!」となる方も多いのではないでしょうか?
ではなぜ、ポプラ社が胡散臭いといわれるのでしょうか?それを検証していきたいと思います。
まずポプラ社と検索すると、小説新人賞や評判、児童書、絵本、などが関連ワードで出てきます。そこを深堀して、知恵袋や口コミをもとにみていきたいと思います。
ポプラ社が胡散臭いと言われる理由(考察)
理由1.文学賞では破格の賞金2000万円
水嶋ヒロの件で、この賞金はなくなりましたが文学賞では破格の賞金でした。しかもこの水嶋ヒロの受賞以降、獲得された方はおられません。なので「大賞出さない詐欺」なんてネットでは揶揄されたりしています。
また、水嶋ヒロさんを大賞にしたのは水嶋ヒロの知名度もあり、そこまで宣伝費用をかけずとも売れるのではないかという目論見もあったのではないかとささやかれています。
理由2.破格の賞金、翌年から10分の1に
破格の賞金2000万円は第1回の後は受賞者なしでした。そして水嶋ヒロさんが受賞した翌年からは賞金は10分の1に。
だれが見ても「あれ?」となりますよね。
理由3.ネットでささやかれる八百長疑惑
理由1、理由2にもある水嶋ヒロさんの大賞受賞。ほんとうに水嶋ヒロが描いたのか?出来レースではないのか?など、ネットの中ではこのような憶測が飛び交っています。
確かに本当であるかどうかは別にして、そのような記事が目に入ってくると、どうしても胡散臭いと感じてしまいます。
理由4.社員の口コミ投稿が多い
今の時代、従業員が自社に対する不明不満をネットに書き込むことも多いようです。
その中には、「朝礼がある古い社風」「良くも悪くも体育会系」「残業が日常的にある」など、働き方改革に対応している「クリーンな会社」というイメージがないため胡散臭いと言われることもあるのではないでしょうか?
理由5.前社長の自殺
ポプラ社の前社長が自殺されたことは、ご存じの方もおられるのではないでしょうか?
その理由が、水嶋ヒロを無理やり大賞にした!と、とっている方もいるようで、そんな方は他にもいい小説、作家がいるにもかかわらず、知名度がありイケメンという理由だけで大賞にしたダメな経営者!と思われているようです。
結果、小説の売上は伸び大ヒットしましたが、社長はその職を退くこととなりました。
理由6.浅田真央さんのエッセー本の発売中止
浅田真央さんの初エッセーがポプラ社から出版される予定でした。しかし、真央さんとの打ち合わせの食い違いなのか、もしくは当初からそうしようとしていたのかは不明ですが、お母さんの死をも宣伝に使ったと言われ発売中止となりました。
というのもこのエッセー本は、「前向きに生活するためのコツ」などをまとめていった本であり、自己啓発的な要素が強い本であり、母親に対するものは一部分でした。にもかかわらず「ママ、ありがとう」などというポスターを作製。
実際の本の内容とは違うのに、母親に気持ちを綴った本だと勘違いされてしまう。
さらには、母親の死を売り物にしていると思われてしまい、真央さんからの要望で中止となった経緯があります。
理由7.作者の意図とは違う、身勝手な広告の作成
理由6でもありましたポスターの制作。浅田さんとの打ち合わせがきっちりできていれば、直前になって発売中止、浅田さんからのストップはかからなかったのではないでしょうか?
そんな「非常識な会社」というイメージが定着してしまったのではないでしょうか?
理由8.浅田さんのエッセー本の発売中止にたいする謝罪、損害賠償について
前述の浅田さんのエッセー本の発売中止ですが、当初は双方損害賠償請求なしで、すんなり終わった形となっていました。
しかし、その後ポプラ社から各書店へ届いた販売中止のFAXには全く異なった内容の文書が記載されていたとのことです。というのが、
また、本日は新聞各紙やテレビ、ラジオなどで本件が報道されておりますが、スポーツ報知にて弊社担当者のコメントとして「本の内容自体に虚偽はないが、亡くなられたお母様を、あたかも商売の道具にするかのように見えてしまう宣伝・告知をしたことが問題だった。」と掲載されておりますが、全く事実と異なる内容であり、厳重に抗議し謝罪を求めています。
さらに、真央さんのマネジメント会社担当者のコメントとして「ポプラ社に対しては不信感がある。販売中止となった本が今後、改めて同社から出版される予定はない」と掲載されておりますが、マネジメント会社と協議した内容と全く異なり、厳重に抗議し訂正を求めています。
というFAXだったとのことです。
一時はさっぱり終わったはずなのに、後からの書面ではこのような記載。ポプラ社は何を考えているのだろう。という気持ちになりますよね。ちなみに、この各書店へ送られてきたという書面はネットにも掲載されているものになります。
さらに、ポプラ社は浅田さん側のマネジメント会社に対して、協議した内容と全く異なり、厳重に抗議し訂正を求めます。とまで、言っています。第三者からすると支離滅裂なことを言っているようにしか聞こえないのではないでしょうか?
これを見る限り、お得意様である書店の評判ばかりを気にしているダサい会社にしか見えません。
ポプラ社は悪くありませんよ。周りが悪いんです。みなさん分かってくれますよね?感が強いと感じてしまうのは私だけでしょうか?
個人的には、「厳重に抗議し訂正を求めます」ではなく、「説明と理解を求めています」というニュアンスでもよかったのではないかと思っています。
このようなことから一度は非を認めたものの結果的には、ポプラ社としては広告宣伝の方法に問題があったという自覚はなく、浅田さんサイドが難色を示したため、浅田さんの一存で中止が決まりました。
今後もポプラ社から発売することはないと言っているが、そんなことはない。時期をずらして出版することになっている、というつもりなのでしょうか?
もしそうであれば、良い本を出版したい、作者との信頼関係を重視しての出版、ということよりも自社の利益のみを優先する会社とみられてもおかしくありません。
理由9.昔はよかったという口コミが多い
「最近のポプラ社の本はどれを読んでも感動しない」と、ド直球でストレートに発信されている方もおられます。
昔は児童書にしてもおもしろく楽しく読めて、感動したのに最近のは全くおもしろくもない、という投稿もあるようです。
ポプラ社は胡散臭い?私の考えまとめ
以上のことからポプラ社は胡散臭いと言われるようです。
知名度の高いイケメン有名人を大賞とし、社長は失踪の上、死。
もう一人は国民的に人気のあるフィギュアの女王への、人として優しさの感じられない対応。
どちらも「命」というかけがえのないものに対して軽んじた対応をとってしまった結果なのではないでしょうか?
軽んじたのではなく、あくまでも「ビジネス = 利益」重視の会社としての考え方なのでしょうか?
ビジネスですので、利益を重視することは大切です。しかしその利益の出し方も、どのようにして利益を出すかということも大切なのではないかと筆者は考えます。
また私も含め、多くの方が子どものころに読んだり、見たことのある「ズッコケ3人組」の出版社がそんな対応をしていたことへの「残念感」と「幻滅感」。
これが、まわりまわって「胡散臭い」という表現に行き着いたのではないでしょうか?
このように胡散臭いと言われるポプラ社ですが、冒頭に申し上げた「ズッコケ3人組」以外にも「かいけつゾロリ」や「ねずみくんのチョッキ」など多くの人気児童書が出版されているのも事実です。
ですので、「ポプラ社」を否定的に見るのではなく、ポプラ社から出版されている本で自分にしっくり来る本が必ずあるはずです。読んでみたいと思える本や、面白そうな本、胸にすっと入ってくるような本などいろいろあると思います。
そんな自分にとっての1冊を探してみてはいかがでしょうか?