出典:三浦瑠麗|日本経済新聞
国際政治学者はニュース番組以外にもバラエティ番組やYouTubeなどで多く見かけるようになりました。
皆さんはご存じでしょうか?ある程度の条件さえあれば、国際政治学者と名乗れるんです。
そう考えると国際政治学者の肩書が不明確だということを、お分りいただけるはず。
さらに一部の国際政治学者がSNSで炎上し批判されているため、世間では胡散臭いと思われているようです。
今回はそんな国際政治学者が胡散臭いと思われる理由を調べてみました。
話題の国際政治学者がなぜ炎上してしまうのかについても解説しますので、最後まで読んでいただければ意外な真実が見えてくるかもしれません。
なぜ国際政治学者は胡散臭いのか?
国際政治学者は論文を書くよりテレビに出たほうが儲かる
“話題になれば何でもあり”と言われるメディア業界で人気の国際政治学者に求められたのは、学者としての意見なのか、それとも国際政治学者という肩書のタレント性なのか。
そう考えると、国際政治学者にたいして視聴者は胡散臭さを感じてしまうのかもしれません。
テレビ界で人気の国際政治学者に対し、同じ学者やジャーナリストの間で「あれだけテレビに出てて、学者として情報収集はできているのか」と疑問視されています。
テレビ出演の多い国際政治学者の舛添要一さんは1本のニュース番組に出演する際に、実践していることをこう語っています。
番組内で何を聞かれても答えられるように事前準備をしっかりしています。例えば30分の番組に出演する場合は、2日前から打ち合わせをしてその『テーマ』について10時間ほど調べなおし考察します。当日の準備を含めるとプラスして4時間前後は時間を要する
そうです。つまり1本収録するために最低14時間程かかるということ。
テーマが同じであればそこまで時間を要さないのでしょうが、多岐にわたってテーマを依頼された場合はどうでしょう。よほど日々情勢について調べていないと、対応は難しいのではないでしょうか。ですがその時間もあるとは思えません。
テレビ出演のほうが論文執筆よりは金は稼げるし、喋りっぱなしで済む。楽だが、この麻薬に取り憑かれると学者は駄目になる。その典型が三浦瑠麗である
この発言は、舛添要一さんの三浦瑠麗さんに対する批判でした。
多忙を極めるメディア出演していた三浦さんは「見ない日は無いほど」と言われるくらいテレビに出ていました。ニュース番組からバラエティ番組まで多岐にわたります。
その間、国際政治学者としての仕事はできていたのか、疑問に思う人も多いようです。
学者は基本的に研究していなければ学者とは言えません。何かテーマについて研究し考察、文献を読み込み、その研究結果として論文を発表する。
研究には数年かかることもあり、三浦さんのように論文をほとんど書いていない国際政治学者は学者と名乗って正解なのか疑問に思います。
度々騒動を起こす話題の国際政治学者
「国際政治学者」「胡散臭い」の検索でもダントツ1位の三浦瑠璃さんは、本当に国際政治学者なの?それとも、コメンテーター?タレント?と疑問に思う人も多いようです。
そんな三浦さんはとにかく騒動の渦中にいて物議を醸しています。
- 国際政治学者として、事実に基づいた発言とは思えない説
- 国葬に着ていたセクシーなシースルーの喪服が話題に
- 夫4億2000万円着服容疑で逮捕「投資詐欺の宣伝塔」疑惑 「一切関与していない」発言後、コンサル料で385万受取り報道
- SNS発言で民事訴訟され、敗訴
- 学際時代に賞を取った”内容はスッカスカ論文”に物議
など話題には事欠きません。現在は夫の逮捕と自身が訴訟された裁判で敗訴したことによりメディアからは姿を消したようです。
これだけ騒動を起こしてしまうと世間からの信用は無くなり、国際政治学者は胡散臭いと思われても仕方ないのかもしれませんね。
上から目線の発言に物議
皆さんは『国際政治学者のカレー論争』をご存じでしょうか。
休憩中にフードコートでカレーを食べていた高速バスの運転手が乗客からクレームを受け、そのことをTwitterに投稿し多くの反響がありました。そのコメントに対して、国際政治学者が意見し炎上した論争です。
気軽につぶやき投稿できるTwitterだったとしても、国際政治学者は人に意見する場合は誤解のないように発言するべきです。
そもそも相手に説明することが仕事ですから、炎上するようなツイートをしてしまうのはいかがなものでしょうか。どうしても学者の発言が”上から目線”に聞こえてしまうようですね。
“上から目線の発言”であてはまるのが、(またもや)三浦瑠璃さん。
美人で東大卒の国際政治学者という肩書きがあり、テレビでもはっきりと意見を言い切る人です。
以前バラエティー番組(ワイドナショーの本音でハシゴ酒)に出演した際、社会学者の古市憲寿さんは三浦さんのことを「自然に偉そう」「人のことをバカにする顔がすごく上手」「討論で負けていても勝っているように見える」と紹介。
これは批判ではなく友人としての笑い話で語っていました。ですが、この”偉そう・バカにする顔・強気な姿勢”は国際政治学者と認識している人からすれば、反感を買ってしまうのに十分な理由ではないかと推測されます。
さらに騒動の渦中にいる三浦さんです。胡散臭さが明確に視聴者に伝わってしまうのも理由になります。
国際政治学者にとって”リスク”は商品
政治やリスクに関する政治専門のコンサルティング会社として世界最大のユーラシアグループは、国際政治学者のイアンブレマー氏が設立しました。
世界の政治情勢や経済がビジネスに与える影響を分析し、顧客である各国の大手企業に向けて情報提供を行っています。
毎年1月には『世界の10大リスク』を発表し、ユーラシアグループがどれだけ世界情勢を分析できてるかを知ってもらうのが目的です。
1位 ならず者国家ロシア
2位 「絶対的権力者」習近平
3位 「大混乱生成兵器」
4位 インフレショック
5位 追いつめられるイラン
6位 エネルギー危機
7位 世界的発展の急停止
8位 分断国家アメリカ
9位 TikTokなZ世代
10位 逼迫する水問題
「世界の10大リスクが当たっていない。」
「国際政治学者にとって、リスクが商品になっている」
などと批判している人もいるようですが、その予想が当たるかそうでないかは予言者や予知能力者でない限り未来を見通すことはできないでしょう。
過去の『世界の10大リスク』を振り返っても多少の違いはあるものの、根拠に基づき仮説を立て今後こうなりうるだろうと予測をしているので、大きく外れているといったことはないように思えます。
リスクに対しての根拠を明確に提示している点でもその内容は説得力があり、外れていたとしても胡散臭さを全く感じません。
国際政治学者にとってリスクが商品であることは確かですが、コンサルティング契約をしている大手企業が約400社あるユーラシアグループは、企業数から見ても信頼を得ている証拠であり、信用できる会社と言えます。
国際政治学者の肩書は宣伝?
政治について論文を発表すれば国際政治学者を名乗れると言っている人がいます。
国際政治学者の肩書きで信用を得ればコンサルタント契約を結ぶことができ、ある程度有名になれば自称国際政治学者でもテレビに出ることは可能です。
しかし学者としての本分を全うしていかなければ評価は得られないですし、専門家によって批判される可能性が高そうです。
学者とは常に研究をし、論文を書くのが仕事です。論文はただ執筆すればいいわけではなく査読付きでないと意味がありません。(※査読=論文を学術雑誌に投稿する際にその分野の専門家や先生が論文内容を精読し掲載の可否を判断する)
国際政治学者ではありませんが、社会学者の古市憲寿さんは学者として論文をいくつか書いています。
しかし査読付き論文ではないため、社会学者の肩書に対し専門家からの批判が多いのも事実です。論文が査読付きかによって学者の評価が変わるようです。
国際政治学者が胡散臭いと言われる主な原因(まとめ)
国際政治学者の先駆けとなった舛添要一さんですが、2016年に『政治資金公私混同事件』で東京都知事を辞職した経歴があり、信用を失った時期がありました。
国際政治学者として活躍する今でも、一部の人からは胡散臭いと言われてしまうようです。
そして三浦瑠璃さんの行動や発言が、良くも悪くも国際政治学者を世間に広め、また胡散臭いとも思わせてしまったように思います。
今回国際政治学者について調べましたが、知名度のある国際政治学者の信用問題が原因で胡散臭いと思われてしまったようです。
日々情勢を把握し研究、根拠をもとに論文を書き、学者同士で討論議論する国際政治学者の存在は、今の日本には欠かせない存在ではないでしょうか。
様々なトラブルにどう対処すればいいのかを導き出し、同じ失敗を繰り返さないためにも国際政治学者は大きな役割を担っていると言えます。