出典:すごい会議
『すごい会議』とは一体何なのか、初めて聞く方は名前だけでは実態が全く分からず、逆に言えば日本企業の会議には良いイメージがありません。
『すごい会議』の著書でもあり会議手法のコーチングを行っている大橋禅太郎氏は、不可能に見えることを可能にし、問題解決を楽しむ組織を創りあげるコンサルティング業務を行っています。
ただ、ビジネスに関する自己啓発やビジネスコーチングのようなサービスにはどこか胡散臭さを感じてしまいます。セミナーによる詐欺も多いため、『すごい会議』という名前だけで不信感しか感じません。
「コーチングの料金は高いが効果はある」「意識が変わる」と言った評価が高いなかで、すごい会議を導入した企業の実例や実績などを調べ、真偽を確かめてみました。
すごい会議が胡散臭いと言われる理由を考察
『すごい会議』という名前が胡散臭い
『すごい会議』とは、米国人のハワード・ゴールドマンによってコーチングをベースに開発された方法論であり、ハワードさんから直接学んだ大橋禅太郎氏が会議の手法を日本企業に広めていきました。
しかし、ビジネスに関する経営コンサルタントや自己啓発といった言葉ではなく、『すごい会議』という名前に胡散臭いと感じる人もいるようです。
導入した企業で体験した方からは「本当に意識が変わるのですごい」といった評価も高く「名前は変えるべき、名前で損している」等といった投稿も見られましたので、『すごい会議』という名前だけで印象がマイナスになっているように感じました。
一般社団法人の設立
胡散臭いな、と思われる理由としては一般社団法人の設立にあるのではないでしょうか。
一般社団法人という社会的信用性が高いといったメリットがあるなかで、設立の目的には相続税逃れ、詐欺などの悪徳商法に多用されているというマイナスのイメージもあり、無知な一般の方は投資詐欺などの悪徳商法被害にあった方もいるからです。
一般社団法人には「胡散臭い事業を生業とするペテン師たちが少なからずいる」という投稿もありましたので、『すごい会議』という法人名に怪しさを感じる人もいるのではないでしょうか。
洗脳というワード
すごい会議を導入した企業で体験した人の中には、「洗脳にありがちなルールがたくさんある」との投稿もあり、洗脳という言葉に宗教であるイメージを感じた人もいるようです。
調べてみると、すごい会議をやる前にはルールがいくつかあり、携帯は電源を切る、休み時間以外全員が最後まで部屋にいる、可能な限り愉快にやる、良い意見には「よっ!」と同意を示すなど、他にもいくつかルールは存在しますが、記載すると長くなりますので一部のみ記載しています。
事前にルールを伝えられ約束を守らせるといった手法は確かに不信感を感じます。
しかし、約束を守るという覚悟ができるとそれだけでチームの生産性があがるといった成果に繋がるという考え方があるようです。
体験した後は「本当にすごかった」と言う良い評価があるなかで、「宗教じみた洗脳ワードを口走るようになり不安を感じた」という投稿も見られました。
自己責任で罰金?
すごい会議の会議手法には、売上目標を定め、目標金額に達成しなかった場合は、参加者全員が罰金を支払わなければならないという事もあるようですが、こちらの内容は真実かどうかは分かりませんでした。
自己責任を持たせる事も大事であると手法の内容には組み込まれてはいましたが、罰金まで生じるのかどうかは情報が全くなかったため、真意を確かめる事はできませんでした。ただ、一部でこういった投稿もある事から、胡散臭さが増した要因ではないでしょうか。
しかし、これが本当の話であれば、達成できなかった場合に罰金を支払わないといけないのはとても怖い話です。
コンサル料金が高すぎる
『すごい会議』のコンサル料金は高すぎるとの投稿もあります。
正確には金額の記載はありませんでしたが、中小企業で7桁ほどの料金、大きい会社なら8桁はいくとの投稿がありました。
実際の金額は公開されていないのでわかりませんが、導入した企業の紹介記事には金額を聞いた時はあまりの料金の高さに驚愕したと記載されており、高額な商談に「詐欺ではないか」と身構えた企業もいたようです。
高額料金の上に、信憑性は低いですが罰金まであるとの情報が重なると、胡散臭さ、不信感を感じてしまいます。
失敗談が全くない違和感
すごい会議を導入した企業の実績は1000社以上あると紹介されています。その中でも、導入して実際成功した企業のみを紹介されており、マイナスの情報が一切でてきません。
すごい会議を試された企業にしか分かりませんが、経営コンサルタントとの相性もありますので、上手くいかなかったケースも中にはあると思います。
すごい会議を導入して失敗したという内容が一切ないことから、違和感を感じるユーザーもいるようです。
すごい会議は胡散臭くない!?
大企業の導入した実例がある
日本では2002年より広めた『すごい会議』は、具体的に導入した企業はドトールコーヒー、リクルート、バイク王など業界の高い業績をあげる会社を中心に、1000社を超える企業で導入された実例があります。
マイナスの情報がなく不信感が高まる一方で、名だたる企業の導入実績には『すごい会議』の手法は効果が高いという事が示されているように感じます。実際に体験した方は「導入企業の具体的な事例も聞けて参考になる」との投稿もありました。
新しい会議の手法を取り入れるのには抵抗があり、失敗した事例の情報が全くない現状に胡散臭さは滲みでてきますが、大企業が導入したという具体例もありますので、信頼性は高いと言えるのではないでしょうか。
目標達成に貢献している
『すごい会議』に関する情報は良い意見のみが投稿され「SEO対策がしっかりされているのかマイナスの情報が全くない」といった否定的な意見もあります。
会議のルールとして、約束を守ることを徹底されていることから洗脳、宗教といったネガティブなワードが飛び交っていますが、すごい会議を導入した企業では、掲げた目標は達成し売上げも伸びており、社員の意識も変わったと高く評価されています。
今までになかった会議の手法に、否定的な意見も一部見られましたが、短期的に業績を向上させている実績がありますので、間違った手法ではない事が分かります。
『すごい会議』の人材育成
大橋禅太郎氏が設立した『一般社団法人すごい会議』は、コーチの育成や普及に努めています。
『一般社団法人すごい会議』という名前だけで不信感は高かったのですが、企業内ですごい会議ができる人材を育成するプログラムを開発したり、プロコーチと同等の事が行える人材を育てあげる等の活動を行っており、日本企業の成長に大きく貢献しています。
すごい会議の導入には高い金額を払わなければなりませんが、約束を守る事には徹底していますので、売上げ等の業績向上には大きく貢献しているのではないでしょうか。
日本企業には必要な会議手法
日本企業には無駄な会議が多いと言われています。
会議時間が長く、出席した参加者に発言を求められる事はほとんどなく、上司の権力を誇示する場としてマイナスのイメージを強く感じているようです。
しかし、すごい会議の手法を体験した方は、「具体性があってスピードが速い」「モチベーションが上がった」等、評価はとても高く、無駄な会議ではなかったと感じる方が多く見受けられました。
日本企業の無駄な会議をなくし、すごい会議の手法を導入する事で業績も向上できるのであれば検討してみる価値は大いにあると感じました。
すごい会議は胡散臭い?まとめ
すごい会議を調べてみると、実例や実績はあるものの、マイナスの部分は全く情報がなく、胡散臭いとはっきり判断することはとても難しく感じました。
また、コーチングの手法はとても評判は良いうえに、導入した企業は売上げが伸びたという実績はあるので、今の日本の会議には必要なマネジメント手法でもあると感じます。
怪しい自己啓発セミナーや経営コンサルタントが溢れている昨今、今まで解決できないと思っていた問題が高い確率で解決できると言われている『すごい会議』。会議が効率化され、会社が劇的に変化するのであれば導入を検討するのも良いかもしれません。