【現役占い師が解説】占いが胡散臭いと言われる10の理由

占い師

突然ですが、みなさんは占いでいちばん多い相談ってなにかご存じですか?

わたしはタロット占い師として活動して7年ほどになりますが、いままでの経験上の圧倒的1位は、恋愛についてのご相談です。2位が仕事、3位が人間関係といったところでしょうか。

そして恋愛についてのご相談のなかでも、ダントツで多いのが 「復縁」 と 「不倫」 です。具体的には、別れた元恋人や不倫相手がなにを考えているのかを知りたい、といった内容です。

星の王子様も「いちばんたいせつなことは、目に見えない」と言っていますが、復縁や不倫など複雑な関係性になればなるほど、相手の気持ちに確信がもてずに不安になりがちです。ただでさえ人を好きになるって、こころが複雑に揺れ動くってことですからね。

参考:星の王子さま/サン=テグジュペリ

信用してわたしの元に占いに来てくださるお客様がいる一方で、

占いで簡単に目に見えない人のこころがドンピシャでわかるわけがない
100%当たるという確証がないなら信用できない
占い師は誰にでも当てはまるようなことを言っているだけ

と占いを胡散臭いと思っている人がいることも事実です。

占いは、本当に胡散臭いのか?

タロット占い師として7年間で延べ500件以上の鑑定をしてきたわたしの答えは、ズバリ 「占いは胡散臭くない」 です。

では、なぜ占いは胡散臭いと言われるのでしょうか。

ここからは、占いが胡散臭いと言われる10の理由と、わたしの見解を説明していきます!

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占いが胡散臭いと言われる理由

①料金が高額

占いと業界は、料金の幅が非常に広い業界です。ショッピングモールなどのイベント価格でワンコインで占えるところもあれば、テレビに出たり本を出していたりするような有名占い師になると、1件10万以上するところもあります。

10万どころか、もっと高額な料金を設定している占い師もいるかもしれません。

わたしたちが目にしやすいのは、テレビや本などのメディアに多く出ている売れっ子占い師です。当然、売れっ子占い師に占ってもらうとなると高額料金になり、 「高額な料金を払わせてまで客を集めるなんて、やっぱり胡散臭い」 と思うのかもしれませんね。

もし気軽に占いを体験してみたいと思うなら、ショッピングモールやイベントマルシェなどに出店されている占いは、比較的安価で占えるのでおすすめです。オープンな明るい場所で占いをされていることが多いので、胡散臭さも感じにくいですよ。

②宗教とつながりがある?

占いは占星術や手相、風水などさまざまなジャンルがあり、それぞれに起源や歴史が存在します。起源や歴史がはっきりとわかる占いに関しては、宗教とのつながりはないといえます。

③人の弱みにつけこんでお金を取るイメージがある

「あなたの不吉な未来が見えます。この壺を買えばあなたの幸せが約束されるでしょう」 といった脅し文句を言って高額な壺を買わせるといった商法があるとしましょう。

「言ったとおりにしなければ不幸になる」 と脅すようなことを言う占い師はほんとうに胡散臭いので、信用しなくていいです。わたしを含めた普通の占い師は、悪い結果をお伝えすることもありますが、その結果をどうしたら望む方向に変えていけるかを考えアドバイスします。

とはいえ、脅して洗脳しようとする占い師がゼロかと言われると、ゼロとは言い切れないのが悲しい事実です。

もし占い師に脅しのようなことを言われたら、わたしのこの記事を思い出してくださいね。

④占いはオカルトっぽくて怖い

オカルトというと直接目でみることのできない心霊現象や怪談などの怪異現象のことや、超能力や未確認物体などの超常現象のことを指します。直接目で見ることができないものは、胡散臭いから信じないという人もいるでしょう。

占いも人の心のうちや人生や未来など、直接目で見ることができないものを扱うため、オカルトのような胡散臭さを感じやすいのかもしれません。

⑤結果に対する根拠がない

あなたがタロット占いに行ったとして、「あなたの未来は〇〇です。その理由は、このカードが出たからです」 と言われて、簡単に 「はい、そうですか」 と100%信用できるでしょうか。占いをされる側はタロットの意味もわからないし、適当に言われているのでは?根拠は?と思われてもしょうがないと思います。

例えばタロットは、発祥は不明ですが1392年には存在していたという記録が残っています。つまり、単純計算で600年以上の歴史があります。占いとして確立されはじめたのは1650年代からと言われているので、その頃から1枚ずつのカードの意味付けなどが定着していったことが予想されます。

タロットでいうとこの歴史こそが、わたしたち占い師がタロットを信用する根拠になっているのです。占いは古い歴史を持つジャンルのものが多いので、それぞれがもつ起源や積み上げてきた歴史こそが 、根拠と言えるのではないでしょうか。

⑥以前占いに行ったが全然当たっていなかった

「ここの占いは当たる」 「あそこの占いは全然当たっていなかった」 という会話を、一度は耳にしたことがあると思います。

じつは 「当たっていない」 と違和感を感じた部分にこそ、本質が隠れていることがあります。

わたしの経験上、 「当たっていない」 と感じた部分に、本当はこうであってほしいという期待や、本当の自分や起きている現実を認めるのが怖いといった不安が根底にあるのではないかと考えています。

当たる・当たらないではない、深い深層心理の世界が、占いにはあるのです。

⑦占いで未来が全部わかるなら人生困らない

おっしゃるとおりです。なにも言えません。

ただ未来は、変えられるものです。漫画 『ドラえもん』 では、のび太くんが大学受験に失敗・就職もできず立ち上げた事業も失敗・さらに多額の借金を抱えた結果、借金がのび太くんの子孫のセワシくんにまで降りかかっている状況を変えるべく、セワシくんは過去にドラえもんを送り込んで未来を変えようとします。

実際にドラえもんが来たことでのび太くんの行動が変わり、結婚相手がジャイ子からしずかちゃんに変わっています。

何がいいたいかというと、未来は1つではありません。行動をひとつ変えるだけで、未来は枝分かれするように変化していきます。占いで未来を予言されたとしても、その通りになるか・ならないかは自分の行動次第です。

⑧占い師は口がうまいだけ?

実際、占い師は話上手が多いです。言葉をつかってわかりやすく結果を伝える職業ですから、自然と話上手になっていくことが理由の1つだと思います。

ここだけの話ですが、実は占い師にも漫才師でいう 「つかみのネタ」 のようなものが存在します。

各占いジャンルのなかで、ここは 「当たっている」 と感じやすいポイントがあるのです。 「当たっている」 と感じやすいポイントから伝えるようにすると、その後の結果も受け入れてもらいやすいといった現象が生まれます。これは占い師がもつテクニックのひとつと言えます。

占い師は、仕事をしていくうちに話上手になったり、人によっては結果を伝えるときのテクニックを使ったりしているので、口がうまいと感じやすいのかもしれませんね。

⑨占い師が本当に霊能力を持っているのか信用できない

霊能者や超能力者のような力は、あまり重要ではありません。

なぜなら、占いをするのに霊能力も超能力もいらないからです。ちょっとしたコツや向き不向きはありますが、占う方法をしっかり学んだ人なら誰でもできます。

占い師は、人間です。そして、占われる側も人間です。人間同士のかかわり合いですから、話をしていて心地いいかどうか・信用できそうな人かどうかなど、あなたにとって相性がいいかどうかで占い師を選んでくださいね。

⑩占いに人生を決められるなんて嫌だ

占いを信じすぎて言われたとおりの行動しかできなくなってしまうと、人生が一気につまらないものになってしまいます。

あなたの人生はあなたが考え行動して切り拓いていくものであり、占いに決められるものでもありません。占いは、よい未来を作るための便利アイテムくらいに思っておくといいかもしれません。

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占いが胡散臭いと言われる理由まとめ

占いが胡散臭いと言われる10の理由を、現役占い師の立場から説明してみました。

「占いが胡散臭い」 と思ってこの記事を読んだ方が、少しでも 「占い面白そうだな」 と思ってくだされば、占い師としてガッツポーズをしたいと思います。

わたしはよく、占いを天気予報に例えます。

大好きな恋人と久しぶりのデートなのに、天気予報は雨。せっかく屋外で楽しめるプランを考えていたのに、せっかくのデートが台無し……と落ち込んで過ごすより、ショッピングモールに買いものに行って、お互いに傘のプレゼントをしあって、買ったばかりの傘をさして雨の道を散歩したら楽しそうだなと考えてみる。

大切なのは、予報が雨だったことではなく、2人のデートの時間を楽しむことです。

占いは、あくまでも天気予報みたいなもの。占いによって出た結果(天気予報)を不幸なものにするのか、幸福なものにするのかは、あなたの考え方や行動しだいで変わります。

人生をよりよく生きるための1つのツールとして、占いを使っていただけたらと思います。